楽焼きについて (黒楽茶碗 焼成)

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黒楽茶碗を焼くから見に来るかと言われ

父の勤める昭楽窯にいってきました。

100408 1.jpg

 

実際に黒楽を焼いているところを見るのは初めてなので

ちょっとウキウキです。

 

カメラ片手に窯のある部屋に入ると強烈な熱気。

夏場は50℃くらいまで上がるそうです・・・

ダイエットには良いかも・・・(笑)

 

茶道で使われる楽焼茶碗というのは、特殊な焼き方をするのですが

その中でも黒楽茶碗は更に特殊で、

専用の窯で1200℃〜1300℃で7、8分という短時間、

還元作用により焼かれます。

100523-1.jpg

焼く前は、こんな感じなんです。

茶色の部分は黒楽用の釉薬が塗られていて

白い部分には透明の釉薬が塗られています。

さて、これがどんなふうになるのでしょう

100523-2.jpg

窯から出してすぐです。

強烈な熱さです・・・近くにいると一気に汗がでてきます。

熱いけどめっちゃ綺麗です。

100523-3.jpg

自然に少し冷まします

左奥→左手前→右奥→右手前の順に冷めていくにつれ、

黒に変化した様子がよくわかります 。

茶碗の内部は熱がこもるので外側から冷めていっています。

 

左奥の茶碗の側面に黒い点がありますが

これが「やっとこ」の挟み痕です。

高温の状態でつかむので楽焼の茶碗には必ずこの痕が付いています。

傷ではなく、楽焼の証みたいなものです。

100523-4.jpg

そして水の中に入れ一気に冷やします。すごい蒸気です。

汗が噴き出ます・・・

100523-5.jpg

完成です。

窯の中でこんなに変わります。

写真では分かりにくいかもしれませんが

白く塗ってある部分は金色っぽく変化し

全体の大きさは、1割程度縮んでいます。

 

焼くとこんなにも変わるんです。

こういう特殊な焼き方をすることにより

芯まで完全に火が通らず、内部に空洞ができ、

熱が逃げにくくなることにより他の陶器に比べ保温性に優れ、

手に持ったときになんともいえない温もりと味わいを感じさせてくれます。

軽く叩いてやると心地よい、柔かい音が鳴ります。

 

今回は、松楽作の黒楽茶碗でしたが

茶碗の種類により窯の温度や入れておく時間などは

変わるそうです。奥が深い・・・

 

なかなか見れないものを見せていただいて感動の一日でした

昭楽窯の皆さん、父に感謝です

 

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コメント(12)

こんばんはです☆

こんなに綺麗な写真で、順を追って「見学」させて頂き感激です。

まさに「火」と「ひと」の共同芸術ですね!

僕の故郷は愛媛なので、砥部焼きという焼き物があります。

北海道でガラス細工をさせていただいたとき、熱さは体験させていただきました。

ほんと近寄れないですよね。

本日も日付が変わりました。
いつも応援ありがとうございます。

本日も全て応援させていただきました。
今後ともよろしくお願いします。

ペコm(_ _;m)三(m;_ _)mペコ

楽焼はこんなふうに、熱いうちに釜から取り出して急速に冷やすんですね。
私もときどきほんの遊びで七輪で作陶しますが、まねをしたらひび割れて作品が壊れてしまいそう。難しそうですよね。

先日は拙ブログにご訪問ありがとうございました。

興味深く 写真や 説明を読ませてもらいました

ありがとうございました。

数少ないですが

家にある焼き物を手に取ってみたくなります。

先日は、ご訪問&コメントありがとうございました。

スゴイ!画面からも熱気がものすごく伝わってきます。
窯から出してすぐの様子、すごく綺麗‥。

学生の頃、茶道を少しかじってたのを思い出し、
お茶碗の魅力を再発見させていただきました。

すっごく 分かりやすかったです。

冷めていく過程とか?

釜から出したての茶碗の

 色 が言葉では、言い表せないですね!

感動しました。

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プロフィール

 
 
     
  • 中野 大士" 中野 大士(なかのたいし)

    肩書き
    ○京都生まれの32歳
    ○京都 奈良屋 店主
    ○美容室勤務
    ○居酒屋バイト終了
    ○釣りバカ(エギング)
    ○フットサラー
    ○料理人(素人です)
    ○実は二級建築士
    ○バイク乗り(とうとう復活)
    ○恋愛相談カウンセラー
    ○読書家(マンガ 小説など)
    ○茶道家(嘘です)
    ○陶芸家(自称)…etc     
 
 

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