ホームカラーをオススメしない理由 その2

ホームカラーをオススメしない理由 その2

前回お店でするカラーとホームカラーの違いについて

書きましたが その続きです。

前回の記事はコチラ

 

二つ目は2剤、通称オキシ

オキシドールと言い、消毒にも使われる酸化剤、 過酸化水素というものです。

 

お店ではオキシの種類が最大6%

(日本では法律でここまでしか使えない)で

4.5%、3%、2%、1.5%などがあり

これを混ぜたりして もう少し細かい設定で使い

髪の毛の状態によって使い分けています。

 

数字が大きいほうが薬の力は強くなるので

新生毛(根本から生えてきた黒い部分)には6%のオキシ

既染毛(前回染めていた部分)には色を抜く力がそこまでいらないので

3%や2%を使ったりして極力ダメージを抑える工夫をしています。

ホームカラーはこのオキシがすべて6%になっています

すでに色が抜けてダメージを抱えている部分にも

最大の力で染めてしまうわけです。

 

お店でも全部6%を使うことも多々ありますが

時間差で塗ったり、塗布量で差をつけたり

前処理のお薬でカバーしたり

それは求めているカラーの色によって

髪のダメージ具合などなどを

プロとして見極めたうえでのことです。

 

たった数%の違いですが

この差は意外と大きいです

特に何度も何度もカラーをする場合

それがどんどん蓄積されていくわけです・・・

 

でもホームカラーは、なぜすべて6%なのか?

プロでなく一般の人が誰でも自分で

明るく染められるように作ってあるからです。

 

人によって染まりやすい髪、染まりにくい髪

丈夫な傷んでない髪、傷みすぎている髪

ダメージうんぬんは置いといて

商品として染まらなければ意味がないわけです。

 

お家でも根本だけを染めるのであればまだマシなのですが

どうしても毛先まで染めちゃいますよね

泡カラーみたいのものは自分でやっても

ムラをなくすためにかなりよく出来ていますが、

よくできているので塗り分けは難しいと思います。

 

カラー剤を塗ったあとの放置時間もおけばいいというものではなく

だいたい20~30分以上おいても染める力はどんどんなくなっているので

ただただダメージを増やしているだけになっていたりします。

 

とまぁ色々と大げさに書きましたが

髪が丈夫でダメージが気にならない方も

実際おられますし、

ベリーショートの方は傷んでもすぐに切っちゃうしとか

ずっとそれでやってきて気にならないっとか

色んな意見があると思うので

それを決めるのはお客様であるわけで

ただ美容師としてはオススメできない理由です。

 

こんなにあれこれ書いてしまうと

ここのお店にきたらホームカラーを止めさせられる

とか思われてしまうかもですが・・・

 

僕は小心者なので・・・

説得するとかしませんので(笑)

 

もしお客様が年齢とともに髪質とかが変わってきて

なんかちょっと最近おかしいなぁ

傷みが気になるなぁ

って思われたりするのであれば

全力でご相談にのらせて頂きます。

 

 

 

もしホームカラーで染める場合は

家で使っているリンスなどを毛先の染めたくない部分につけて

髪をコートした状態で塗ると

多少はカラーの力からも

守ってくれるのでマシかなと思います。

あとは20分以上はおかないようにする。

もしあとで明るくしたくなりそうな場合は

必要以上に暗めの薬を選ばない。

 

このへんを守ってもらえればいいのではないかなと思います

 

長々と読んでいただきありがとうございます。

簡単に簡単にと思いながら書いていましたが

そうでもなかったかもですね笑

 

また髪のこと書こうと思ってますのでよかったら

読んでやってください。

 

 

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