京都で生まれ京都で育った唯一の焼き物「楽焼」のネット専門店です

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楽焼の特徴

あの千利休が茶道の為に考案し、作られた楽焼の茶碗は

細かい部分で茶道のお手前に関係して

いろいろな工夫がされています。

 

まずは、口造り。

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横から見たら真っ直ぐではありません。

これは、「五鋒」や「五岳」と呼ばれている造りで

名前のとおり茶碗の縁は、五つの山のように微妙な高低差が

造られています。

お点前の時に茶碗の縁に、

茶杓、茶筅をのせかけた時に落ちるのを防ぐためと、

縁が単調にならないようにというデザイン的な意味も兼ねて

こういう風に作られています。

100721-1.jpg

 

 

次は、茶碗の中

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矢印の部分が「茶筅摺り(ちゃせんずり)」とよばれ

少し段差がつくられているので

お茶を点てるときに、茶筅を動かしやすい様に作られています。

 

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矢印の部分を「茶溜まり(ちゃだまり)」と言います。

茶溜まりは、茶を飲み干したあとの残りが

自然とここに集まってくるように窪まされています。

飲み終わったあとも見栄えが悪くなるのを防いでくれます。

 

お茶を点てる為に作られた茶碗だけあって

他にも色々なことが考えられています。

 

例えば茶碗の色。抹茶を引き立てる、黒、赤、飴色、などが主で

緑色の茶碗などは抹茶の色を消してしまうので

楽焼の茶碗ではあまり作られていないそうです。

今回焼かれるのは、赤楽茶碗の松楽作です。

100708-1.jpg

上の写真が、素焼きされ炭によって、黒い斑(ふ)が焼き付けられた状態です。

これに白い釉薬が専用の筆で丁寧に塗られます。

100708-2.jpg

そして乾燥させたのが上の写真です。

これを専用の窯で800℃~850℃の低温で30分〜1時間

窯の中で酸化作用により焼かれます。

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窯から出された直後の写真です。

高熱を帯びた茶碗がキンッ、キンッと音を鳴らしています。

白く塗られていた茶碗が真っ赤になっています。めちゃめちゃ熱いです。

白い釉薬の塗り具合、焼かれた時の溶け具合により

透明な艶っぽい部分と白っぽい部分と変わってきます。

100708-8.jpg

楽焼の特徴として、他の陶器のように窯の中で冷めるのを待つのではなく

高温の状態のまま出され、一気に冷やされます。

これにより楽焼独特の温もり感、味わいがでます。

少し冷めると不思議なことに、写真左の茶碗のような焦げ茶色になってきます。

なぜ不思議かって?あせらないあせらない

100708-4.jpg

そして、頃あいを見てバケツの水で一気に冷やされます。

この写真ではわかりにくいかもしれませんが、すごい蒸気が出ます。

横にいたら、汗が一気に噴き出てくる感じです。

100708-5.jpg

頃あいを見てと書きましたが、その冷やすタイミングによって

上の写真のような貫入(白い細かい線のこと)の雰囲気が変わってくるんです。

早すぎたら細かく、遅すぎたら粗くなり過ぎるので微妙なタイミングが要求されます。

窯のある部屋の温度によっても、冷め方は違うので時間を計るとかでは無理。

そのタイミングはどうやって判断するの?という質問に

 

父は「音と感覚かな」

 

窯から出された時に茶碗から出るキンッ、キンッという音が、微妙に変わってくるのを聞いて

判断するそうです。さすが、職人さん!すげぇ

僕には全く違いがわかりませんでした(笑)

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完全に冷えたらこんな感じの鮮やかな色になります。

窯から出してすぐは熱で真っ赤。少し冷めると焦げ茶色のようになり

完全に冷めるとまた鮮やかな赤色に戻ってるんです!!

不思議じゃないですか?

さらに、水分を含むとまた違った生き返るような赤色になります。

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焼かれる前と焼かれた後では、こんな感じです。

(黒い斑(ふ)の部分は、茶碗一つ一つで違います)

どうでしょう?おもしろくないですか?

個人的には、黒茶碗のほうが好きやったんですが、赤楽もやっぱいい感じです!

 

今回も面白い発見、興味深い話を聞け本当に楽しかったです。

本当に昭楽窯の皆さんに大感謝です!

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 赤楽茶碗 商品一覧へ

もう一つ重要な「けずり」について。

ここの行程によって全然違うものになるので

楽焼が作られる行程の中で、一番重要な肝の部分だと思います。

100702-1.jpg

上の写真は、松楽茶碗のけずられる前です。

形はある程度整えられていますが、まだ分厚くぼてっとした感じです。

削りやすい様に、適度に乾燥させられています。

これを大体3本の独自のカンナのような道具で削っていきます。

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まずは側面と底部分。

手回し轆轤(ろくろ)を使い、手で回しながら削られます。

いい具合に手になじむように少しずつ削られていきます。

高台部分も整えられていきます。

茶碗の種類により色々削りかたがあるそうです。

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そして口元。

お抹茶を飲むときに飲みやすいように薄く、

でも薄すぎると割れてしまうので微妙な力加減で削られていきます。

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そして内側。

これも薄すぎると穴が空いてしまうので難しそうです。

ここで底の茶溜まり部分、茶筅ずりの部分がきれいに削られます。

写真みたいに削るには相当な修練が必要とされます。

見ていてすごく気持ちがいいです。

100702-5.jpg

こんな感じで完成です。

見てもらってわかる通り、陶器では珍しいみたいですが

楽焼は全ての部分を手で削ります。

 

なので、同じ名前の作品でも、完全に同じものはありません。

一つ一つが微妙に違うので一つ一つに個性があり味わいがあります。

手作りの良さが詰まっています。

今回は上記のような松楽茶碗でしたが、作品により

窪みを作ったり、丸みをもたせたり、色んな削り方があります。

 

ほんとに見ていて気持ちよく、自分でもやってみたくなります。

やはり手作りのものっていいですねぇ。

 

そして、このあと釉薬が塗られたりの行程の後、焼かれます。

茶道で使われる楽焼茶碗というのは、特殊な焼き方をする

のですが、その中でも黒楽茶碗は更に特殊で、

専用の窯で1200℃〜1300℃で7、8分という短時間、

還元作用により焼かれます。

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焼く前は、こんな感じです。

茶色の部分は黒楽用の釉薬が塗られていて

白い部分には透明の釉薬が塗られています。

さて、これがどんなふうになるのでしょう

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窯から出してすぐです。

強烈な熱さです・・・近くにいると一気に汗がでてきます。

熱いけどめっちゃ綺麗です。

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自然に少し冷まします

左奥→左手前→右奥→右手前の順に冷めていくにつれ、

黒に変化した様子がよくわかります 。

茶碗の内部は熱がこもるので外側から冷めていっています。

 

左奥の茶碗の側面に黒い点がありますが

これが「やっとこ」の挟み痕です。

高温の状態でつかむので楽焼の茶碗には必ずこの痕が付いています。

傷ではなく、楽焼の証みたいなものです。

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そして水の中に入れ一気に冷やします。すごい蒸気です。

汗が噴き出ます・・・

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完成です。

窯の中でこんなに変わります。

写真では分かりにくいかもしれませんが

白く塗ってある部分は金色っぽく変化し

全体の大きさは、1割程度縮んでいます。

 

焼くとこんなにも変わるんです。

こういう特殊な焼き方をすることにより

芯まで完全に火が通らず、内部に空洞ができ、

熱が逃げにくくなることにより他の陶器に比べ保温性に優れ、

手に持ったときになんともいえない温もりと味わいを感じさせてくれます。

軽く叩いてやると心地よい、柔かい音が鳴ります。

 

今回は、松楽作の黒楽茶碗でしたが

茶碗の種類により窯の温度や入れておく時間などは

変わるそうです。奥が深い・・・

  

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黒楽茶碗 商品一覧へ

 

焼物と聞いて一般の人が想像するのは、

轆轤(ろくろ)を使い形をつくり、2,3日窯の中で焼き

窯が自然に冷えてから取り出すといった方法を

想像されると思いますが、

 

楽焼に関しては、手とへらだけで形つくり、

数日間じっくり寝かし、仕上げられる状態にし

独自のカンナでけずり、素焼きし、釉薬を塗り

 

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800〜1000℃で短時間焼き、高温のまま窯から出したら、

すぐに冷やす(急温急冷)特殊な方法で作らます。

 

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上のような写真は、他の陶器を作る際、まず見られないものです。

 

この焼き方により、楽焼独自の

深み、やわらかさ、ぬくもりが出るそうです。

 

もうひとつ特徴的なのが、高温に焼けた茶碗を高温のまま

取り出すので、上の写真でもsyouraku 5.jpg

わかると思いますが、

そのつかむ鋏(ヤットコ)の

痕が付くことです。

知らないと、ただ傷が付いて

いる様に思いますが、                               

このつかんだ痕があることが楽焼本来の形なんです。        

 

あるとき、楽焼の器を買おうとしている方が、傷の少ない物                

を探してはったそうです。

その方に、父がこの説明をすると、今度は傷のくっきり残って

いるものを探し、満足げに購入していかれたそうです。

 

僕もこの話を聞いてすぐに、茶椀の鋏(ヤットコ)の痕を

探してました。(笑)

見つけた時は、ちょっとうれしくなり楽焼の良さが少しわかった

気になりました(笑)

 

 

楽焼は、学校の教科書にも出てくる、あの有名な千利休

お茶の為に考え、つくられたものだそうです。

普段の食器としてではなく、お抹茶を楽しむ為なんです。

だから、普段の食器としてはあまり適さないそうです。

 

楽焼の茶椀に水を数十分も入れておくと、

じわーっと浸みてくるのだそうです・・・

 

え〜って!感じですが、お抹茶を出されて10分も置いておく

ということがないから、それで良いのだそうです。

確かにお抹茶出されたらすぐ飲みますよね・・・

 

楽焼の好きな方は、そういうのもわかった上で

普段の食器としても、うまく使われているそうです。

奥が深い・・・ 

 

(楽焼の器にも特殊な処理を施し、水が漏れないように

なっているものもあるそうです。)

 

楽焼のごく一部のことを、僕なりにわかりやすく

説明させて頂いたつもりです。

少しでも楽焼の良さを感じて頂けたらうれしいです。

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店主 中野 大士

京都生まれの32歳です。

父が昭楽窯に勤めており、

楽焼と共に育ち、その縁あ

ってお店をさせて頂くことに

なりました。敷居の高くみえ

る「お茶」「焼物」の世界を

このお店を通して

たくさんの方に身近に感じて

頂けたら幸いです。

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